小説の文章は「説明」「描写」「場面」の要素から作られています。
これら3つの要素のどれかが多くても少なくても良いものが執筆できず、バランスが非常に求められます。
そのため、それぞれの要素が小説にそのような影響を与えるのか確認してみましょう。

説明での手法

説明はこれまでの長い物語やサイドストーリーを少ない文章で伝えることができます。
そのため、登場人物や物語に深みを与えたいときに有効です。
なるべく簡潔に書かなければならないため、説明の場合は無駄な表現はできるだけ省くようにしましょう。

描写での手法

描写では物語の実時間を遅く表現することができます。
地の文を組み合わせながら描写することが多く、登場人物の印象を強く残すことができます。
しかし、描写はその時間をゆっくり表現することなので、描写表現が多すぎると物語が進まず、中だるみしてしまう小説になってしまいます。

場面での手法

場面描写では、物語の実時間の経過をそのまま表現することができます。
登場人物の会話を中心に表現していく場面描写では、緊迫感やその世界観を表すことができ、読者が一気に引き込まれるのは、場面描写の影響が強いです。

まとめ

小説を構成する「説明」「描写」「場面」の3つの要素がバランスよく表現されて初めて、良い小説となります。
そのため、どれかの要素が強くても弱くても小説として成立しないのです。
小説は読者を楽しませることを前提に執筆しなければなりません。
どのように描写したら読者が引き込まれるのか、結末まで読み進んでもらえるのか、常に創意工夫して小説を書いていきましょう。